ジュレルの人生

    ある薄暗くて狭い小さな小屋で

     吸血鬼が生まれた。

     親も近くに住んでいる動物もいなくて

     吸血鬼は優しさを知らずに成長した。

     

     その数100年後。

     

     吸血鬼は立派な妖怪に成長した。

     血の吸う量は

     2リットルのペットボトル以上。

     

     血だけを吸って成長した。

     

     普段は恥ずかしがり屋で

     大晦日と元日でしか姿を表さない。

     

     普段は紫色で霧の様な状態で

     薄暗く狭い所で

     大晦日と元日をじっと待っている。

     

     大晦日では霧の状態で、

     元日では姿をハッキリと現して

     人を襲う。

     

     6本の腕を使って襲う。

     背中についた大きな悪魔羽で

     空を飛ぶ。

     

     生え際から

     灰色、ベージュ色、赤色と

     綺麗にグラデーションした尻尾。

     

     周りの吸血鬼よりものすごく強かった。

     

     たまに戦士に攻撃され、

     体が傷つくが、

     一瞬で治る、不死身の体。

     

     とにかく強かった。

     

     緑色の不気味な瞳で人に

     幻覚を見せる。

     

     大晦日と元日だけ人を襲い、吸う。

     

     そのような生活をずっと続けていた。

     

     いつのまにか1593歳になっていた。

     

     吸血鬼はどの吸血鬼よりものすごく

     強くなっていた。