〜青神様の物語〜『大天使の最期、新神の誕生』

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遥か高い場所に浮く地があった。

そこには沢山の神々がのんびり平和に暮らしていた。

そこの地に住む一人の神がいた。

その神の名は「ファンドラス・レイフル・ヴァイデンス」。全てを支配する最高神だ。

ファンドラスは新しい頼りになる手下を創造した。

運悪く、ファンドラスの近くにいた月光神が転んで、悪魔の為に創っておいたテーブルの上に置いてあった”呪いの赤玉”が創りかけの手下の頭の中へ頭蓋骨を破り入ってしまった。

その手下は白い羽根が生えた翼の天使だった。

その天使に「トレア」と名前を付けた。

トレアに剣と盾を持たせ、異変の解決の為に日々そこらじゅうをバッサバッサと飛び回っていた。

地に白い羽根がひらひらと落ちてくることは珍しくない。この地には当たり前のように”天使”がいるのだから。

トレアがあまりにも優秀であった為、ファンドラスはトレアの階級を『大天使』に上げた。

その後もトレアは毎日異変の起きた場所へひとっ飛び。

 

とある日にいつもとは比べ物にならないくらいの異変が起きた。

“偽の最高神が暴れ回る”という異変が起きた。

その異変が起きた時もトレアはすぐに翼を羽ばたかせた。

本物の最高神は止めたがトレアはそれを振り切って行ってしまった。

 

偽の最高神はトレアの脳に埋め込まれている”呪いの赤玉”が目当てで、トレアに襲いかかった。

トレアは首を切り裂かれた。食道、神経がハッキリ見えるほど深く抉られた。

トレアは血の混じった涙を流した。

その後、偽の最高神はトレアの左腕、左頬を引き裂き握り潰された。左翼を骨ごと引っこ抜かれた。トレアの脳に埋め込まれていた赤玉をトレアの頭蓋骨をぶち割り抉って取り出した。

念願の赤玉を手にした偽の最高神は物凄い勢いで飛んできた本物の最高神にぶん殴られ宇宙へ飛んで去っていった。

本物の最高神がグチャグチャになったトレアを抱き涙を流した。

 

「この子は非常に優秀だった。

この子を私と同じ強さの新しい種族の神として蘇らせよう。」

 

数億年経ったある日、一人の神がいた。

明るい緑色でグラデーションした青い髪。

紫の美しい瞳。

脳から直接生えた右翼。

銀色の尻尾の先には”呪いの赤玉”が埋め込まれている。

かつて呪いの赤玉が埋め込まれていた時の額の傷はひし形の紋様に、頬と左腕の傷も美しい紋様へと姿を変えた。

ファンドラスはその神に「インディ」と名付け、『水狼刀冥神』という新しき種族を創り出した。

 

後にこの新しき神がこの後どんな事をしでかすかはわからない。_____

 

 

本当はまだ話が続くんですが、あまりにもグロテスクでショッキングなのでここまで。

 

 

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