シャンの人生

    ある小さな野原で1匹の馬が生まれた。

     名前はまだ付いていない。

     母馬と父馬とその子馬が平和に

     暮らしていた。

     

     子馬は元気に野原を走り回る。

     転んでも泣かない元気な馬だった。

     

     いっぱい食べて

     いっぱい飲んで

     いっぱい走って

     いっぱい寝た。

     

     そのような暮らしを毎日のように

     していた。

     

     そしてある日。

     

     母馬と父馬が亡くなった。

     立派に成長した馬は

     とっても悲しんだ。

     

     でも、ここまで大きくて立派な

     馬に慣れたのを親に感謝した。

     

     ここまで大きく成長するのにどのくらいの年月が経っただろう。

     

     30、40年。

     いや、もっともっと。

     70年くらい。

     

     立派に成長した馬は

     今は何歳?

     76歳くらい。

     

     普通の馬よりものすごく長生きした。

     

     その数10年後。

     

     その馬はものすごい妖力を体から

     出しているような感じ。

     

     その時の歳は534歳だった。

     もう妖怪レベルだった。

     老いてもいない、元気な様子。

     

     もう妖怪になっていた。

     

     またその数10年後。

     

     その馬は人型の妖怪に変化した。

     緑と黄色、水色の綺麗な和服。

     草履。そして綺麗な羽衣を

     手に入れていた。

     

     そしてやっと名前を付けられた。

     名前は

     

     「シャン」

     

     その妖怪馬は初めて名前を貰えて

     とても嬉しがっていた。

     

     その時の年齢は

     1159歳。

     

     妖怪馬は『妖魔界』という、

     妖怪しかいない世界で、

     先輩妖怪と妖術の特訓をした。

     

     その5年後、

     妖術を完璧に使いこなすことができた。

     

     もっと難しい妖術も使えるようになった。

     

     

     妖術が使えるようになったので

     妖怪馬は早速、

     他の妖怪と戦った。

     

     圧勝した。

     

     その後も妖怪馬は勝ち続けて、

     立派な妖気、妖力、妖術を

     鍛えた。

     

     その後に新たに手に入れた力は

     「力を操る能力」だった。

     

     いろんな力を操ることができるようになった。

     

     その数10年後。

     その時の年齢は1213歳。

     

     立派な妖怪となっていた。

     

     もうあの頃のような馬の姿には

     戻ることはない。