馬と虎と吸血獣と幽霊の出会い

    妖怪馬と虎は元気で平和に妖魔界で暮らしていた。

     

     ある日のこと、

     妖魔界に新しい人外が妖魔界入りしたらしい。

     

     そのことを近所の人から聞きつけて

     妖魔大門(ようまだいもん)に次々と

     住人が集まってきた。

     

     周りからいろんな話し声が聞こえる。

     

     妖魔界入りしたのは

     吸血獣(ジュレル)と幽霊(ミルミ)だった。

     

     2人とも見たことが無い。

     初対面だった。

     

     虎が話をかけてきた。

     「君たち何歳?種族は?」

     

     吸血獣と幽霊は戸惑う。

     

     吸血獣は、

     「1593歳だよ」

     幽霊は、

     「100歳は行ってるわ。」

     

     こう答えた。

     

     さらに虎が質問してくる。

     「君たちはどう見ても人外だよね?

     まだ入ってきたばかりだし

     ここを少し散歩してみない?」

     

     吸血獣と幽霊は

     「いいよ」

     と、答えた。

     

     天界、魔法界、海、地獄、死界。

     いろんな世界があった。

     

     吸血獣と幽霊はすごく感動した。

     外の世界には無いのものがあった。

     

     吸血獣と幽霊はこう言った。

     「ここの世界に住んでいい?」

     

     虎と馬は嬉しかった。

     

     吸血獣は魔法界と地獄、

     幽霊は死界に住むことになった。

     

     今日から新たな住人が加わった。